オントロ Photoblog

カメラ(Fujifilm X-PRO2), バイク(XJR1300)

デジタル時代のカメラ選びで、重要なこと (1. カメラ選びのコンセプト)

この記事は、新たにデジタル一眼レフ購入を考えている人、買い替えを検討している人には、役立つかもしれません。

デジタル一眼選びにおいていちばん大切なのは、自分の経験と直感を信じることだと思います。よって、情報を集めることと、実際に触って確かめることは必須と考えます。
また、どのカメラ・レンズが適しているのかというのは、人によって、用途によって全く異なります。
ここに書いてある情報だけをうのみにせず、いろいろなところを参照してみてください。メーカーによっても得意分野があり、オールマイティなキャノン、動く物体に強いニコン、堅牢なPENTAX...いろいろです。


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(...新しいカメラ、どうしようかなあ。うわあ、考えたら発狂しそうだ)

何をもってデジタル一眼を選択するのか

今まで使っていたPENTAX K-S2にも、ひとつだけ、いただけない点があった。それは、他の一眼レフにも共通することなのだが...


ゴツくて、
大きくて、
重い。

(3つあるじゃねーか)

カメラは、毎日持ち歩くものか、それとも伝家の宝刀か。

一眼レフカメラ(プリズムあり)において、カメラ本体やレンズの重さと写りの良さは比例する。完璧な写りを求めるならば、重さを度外視して、大口径レンズやフルサイズ機といった重いものを使う。「大きくてデカいほうが映りがいい」(そこ!男性の大きさに詳しいフロイト心理学がどうどか言わない!)これは正しいことだ。
たとえば200mm望遠レンズだと、小型なものだと300-400gから、大型なものは重量5kgを超える。しかし、それをわざわざ使う理由が必ず存在する。

これが曲者なのだが、映りがいいのと、常時持ち歩くのとでは、また別問題なのだ。
ヨーロッパ旅行において、それは如実に表れた。

写りには満足している、だが、重いのだ。

日差しが差し込んでシャッターチャンスだ。だが、重いのだ。

あの路地裏に何かあるかもしれない。だが、重いのだ。

お土産を買いたい。だが、重いのだ。

シャッターを押すまでのタイムラグが、だんだんと苦痛になってくる。構図やら何やらを考える余裕さえ奪われる。ボディとレンズで1kg近くあるものを首から下げて歩くのは、普通ならばいいのだが、長い距離を歩きながらやるとなると、疲れるものだ。

けっきょく自分は、重いカメラを使いこなせないことがわかった。
もちろん、リュックサックに機材をぜんぶしまい込むという方法もある。旅行中、友人は、超広角・18-135ズーム・単焦点レンズの3本、そして折り畳み三脚を、肩掛けカバン・防水リュックと併用して仕舞っていた。カメラ本体は、雨天時のみリュックにしまう。全て合わせると、かなりの重量になるはずだが、彼の話によると「これくらい普通」なのだそうだ。うぅ...尊敬する。

かたや自分も、18-50, 50-200のズームレンズをショルダーバッグに入れていたが、後者はほとんど出番がなく、旅行の途中からは、望遠レンズはスーツケースで眠っていてもらうことになった。


そして気付いた。私は、重いカメラを持ち歩くことに向いていない。だが、カメラは毎日持ち歩ければと思っている。せっかくいいカメラを買ったのに、持ち歩かずにしまっておくのはもったいないと考えた。
要は、いつも出会う日常風景を、携帯のカメラじゃない方法で撮りたいのだ。撮影枚数は、多いと思う。どのような状況であっても(雨や雪が降ろうが、砂塵が舞おうが)持ち歩けるカメラがあればいいなァ...と、思うようになった。
この場合は、重さだけでなく、大きさも問題になってくる。大きすぎず小さすぎず、映りがいい、そして、軽さこそ正義ッ!そんなカメラを渇望していた(あるのかなあ)。


実際にカメラを持って、出掛けてみなければ、分からないこともある。
しかし、自分に適したカメラを考える際に、重要なものがいくつかある。
ひとつは、重さと大きさが撮影用途に見合ったものであるか。もうひとつは、自分の撮影スタイル。そして、カメラのデザインを自分が気に入るかどうか。

ここでは、デジタル一眼を購入するにあたって重要なものだけを挙げる。そして、購入する際には、この3つを十分に考えてから購入すれば、確実だと考えている。

買い替えを決意

この気付きを契機に、自分の中で何かが変わったのだと思う。

帰国後、K-S2を買ったのと同じ電器屋を冷やかしに行き、カメラコーナーでいくつか実機を触ってみた。そんな中、FUJIFILMのミラーレス一眼であるFUJIFILM X-T1(現在は後継機 X-T2が出ています)の軽さ・映り具合・触り心地に、

惚れてしまったのだ。
惚れてしまったのだ。
惚れてしまったのだ。
惚れてしまったのだ。

K-S2を購入した昨年時点で、ミラーレスは眼中になかった。俺の眼は一眼だったのだ
しかし、映りを確かめると、これがまたよい。それは別としても、軽くて小さい。防塵防滴。フォルムも、触っていて満足がいくし、形も好きだ。あ、ミラーレスという選択肢も、ありだな。

軽さと画質を考えるならば...

いいんじゃね?これ。

ということで、次の日から、家電量販店に通い、パンフレットとにらめっこする日々が始まった。

最終的に、いくつかの機種で迷いながらも、FUJIFILMのミラーレス・X-PRO2を中古で購入するに至りました。
特に軽量で写りの良いカメラを志向したので、マイクロフォーサーズとは最後まで比較していました。


FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2


きょうの結論

1. カメラを決めるにあたっては、自分の経験と直感から入っていけ!
2. 最初の炎を大事にすべし(もちろん、サイフの中身とも要相談)
3. 自分がいちばん気に入ったもの・スタイルを具現化せよ(カメラ性能は青天井、カメラはスペックのみにあらず)
4. 「重さ」「大きさ」は、人によっては重要なファクター。筆者は、購入してから気付いた。使わずにほこりをかぶるのは、避けたい。

以上!


次は、カメラと交換レンズの個性を決める「センサーサイズ」(フルサイズ・APS-Cフォーサーズ)について書きます。

さらば愛しのPENTAX K-S2

名機、PENTAX K-S2

昨年8月に、はじめて本格的な一眼レフを購入しようと思い立ち、近くの電器屋にて約80000円で購入したのが、PENTAX K-S2だった。
撮影すると、今までのデジタルカメラとの画質の違いにまず驚いた。時を同じくして、PENTAX信者の友人と共に写真を撮りまくった。当時は車を持っていたので、カメラを載せて各地へ出掛けた。大洗にも行ったし、ヨーロッパにも引っ提げていった。
トップの、帽子を被った怪しい男の写真は、友人に撮ってもらったものだ。購入してから8000枚近くを撮影したが、晴天時の描写の美しさは、とても満足のいくものだった。


ペンタックス・ブルー」という言葉がある。ペンタックスは、青系の発色に優れるという比喩だ。晴天時、露出を下げたときが真骨頂、風景写真などは、満足のいくものができる。


PENTAX K-S2は、人にお勧めできるカメラだ。現在はレンズキットでも中古なら4万円台後半から購入できる。安価で、なおかつボディ防塵防滴、2000万以上の画素数と、風景写真にはとてつもない威力を発揮する。最初に購入した本格的な一眼レフとしては、たいへん満足だった。

この度、手放す運びとなりました


さようなら...





















さて、なぜこれほどの名機を手放すに至ったのか、そしてよりよいカメラ選びとはなんなのか、次回以降書いていきたいと思います

EUROPE 3

オーストリアインスブルック

アーバスアルプス山脈を越え、ドイツからイタリアへと渡っていた。道中で、オーストリアの都市・インスブルックへと立ち寄ったのだが、ここがまた非常に美しい都市で驚いた。


ハプスブルク家の支配都市で、「影の首都」といわれていた。ハプスブルク家の王宮が市内にあるが、その一部は往時のハプスブルク家関連資料を展示する博物館になっている。
特に、「女帝」マリア・テレジアに関する資料が充実していた。




4時間だけ滞在した後、幹線道路を通ってイタリアへ。光線が筋になって、岩からしゃしゃり出ている不思議な時間帯だった。
この荘厳な光に、ヨーロッパへ来た意味を少しだけ感じ取った。

光と影の美しいコントラストを鑑賞しながら、煙草をふかす時間が最高だった。
そして、一行はヴェネツィアへ。